Stanford MBAで同期になる友人(日本人ではない方です)が、「弟が遊びに来る」というので、ランチを一緒にしてきました。
友人の弟は、MBA留学をすべきかどうかで迷っているようでした。
どうやら「受験の負担などのマイナス面を考慮するとチャレンジするべきなのか迷ってしまう」ということのようです。
「結構みんなそうなんじゃないかと思ってます。私自身も受験を決意する前は大手渉外法律事務所に勤務していて、事務所を辞職してMBAを受験するかどうか迷っていました。結局、友人と話しているうちに、『生涯を通じてチャレンジをしていきたい』と思いたって受験を決意し、大手法律事務所を辞職して、知財とビジネスに強い小規模の渉外法律事務所に移りました。」
というような話から始まり、話題は、Stanford MBA受験で最も難しい「何があなたにとって一番重要ですか」のエッセイに移りました。友人に「何を書いたんですか」と聞くと、
「小さい頃から色々な国を転々とした経験を書いた。新しい国に行くと言葉も違うし、文化も違った。住む国が次々と移り変わったことから、僕は、『自分が誰なのか』をいつも探していた。それに、他の友達に発音を真似されてからかわれたりもした。クラスのある委員に立候補したことがあった。立候補者は準備した原稿を皆の前で読み上げないといけない。ところが、僕の一人前の子が、僕の準備していた原稿を(さも自分の原稿であるかのように)読み上げてしまった。自分の番が来た時、僕はとても恥ずかしかった。アドリブで一生懸命スピーチした。クラスの皆は僕に拍手をくれて、僕を選んでくれた。それから僕の人生が変わった。どこの国にいても、積極的に委員長などに立候補するようになった。」
今その彼は、自分の祖国の投資銀行で、対日本(彼から見ると外国)のビジネスに関して要職に就いています。
「それで何が君にとって一番大事なんだい?常に挑戦しつづけることかい?」と聞くと、
「それは自信だ。幼い時からの経験が、僕にどこにいても決して折れ曲がることのない自信をくれた。これはStanford MBAでも同じだ。」
と言っていました。
それを聞いたとき、彼のそれまでの発言や身振り、振る舞いの根本に触れた気がして、なぜか少し感動してしまいました。自信という固い核・原石のようなものがあって、そこを中心にthriveしてきて、今の彼があるのか、と感じました。
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1 件のコメント:
セルフ・コンフィデンス・・・
本当に重要ですね。
そして、素晴らしい仲間に出合えることも!
良いブログをありがとうございました。
GSB、卒業後の活躍を祈念しております。
内田隆@フォロードリーム
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