2008年5月31日土曜日

Stanford MBA合格法(11) 7つの噂

あるコンサルタント会社の壮行会に出席してきました。
フラットな組織の中でお互いに刺激し合いながら、「日本を良くしたい」という志のもとに、深く考えるコンサルタントの皆様の姿が大変印象的でした。

壮行会終了後に友人で集まったところ、ブログを早く更新するように指令を受けました。

今回は、合格後に、受験生の方から受けた質問(噂)について書きたいと思います。

1.若くないと受からない?

今年の合格者が若かったから、噂が流れているようです。しかし、Information Sessionに参加されたり、リサーチを行えば、年配の方でも多く合格されていることがわかると思います。

2.Stanford のサマースクールに通った方が受かりやすい?

私も、エッセイ上で、Stanfordでの過去のサマースクールの経験を大展開したくなりました。しかし、「サマースクールへの参加は合否に関係ない」とStanfordが明言しています。結局、一言だけ触れるのにとどめました。

3.エッセイの方が推薦状よりも重要?

少なくとも、世界的には、アドミが、エッセイを推薦状よりも重視しているということはないようです。ただし、日本人を、他の世界の人と同じように見てくれているかは不明です。

4.TOEFL・GMAT重視?

TOEFLは105点、GMATは690点が、不利に扱われないラインだと聞いたことがあります。
よって、HBSやChicago GSB等に比べてテストを重視しているということはないのではないでしょうか。

5.GPAが高くないとだめ?

むしろ成績表上にあらわれる好奇心を重視するようです。

6.アメリカ人のための学校?

「アメリカの発展を目指している」「アメリカ人を教育するために、若いアメリカ人と、経験豊富な外国人を生徒としている」と噂されることもあるようです。
しかし、太平洋に面したStanfordは、世界に貢献することを目指しており、アメリカの発展を目指しているわけではないようです。
卒業後、途上国でベンチャー等を興す学生も数多くいるようです。
例:Acumen Fund

7.・・・かもしれない人を求めている?

Stanford iTunesを聞いていると「どういう人を合格させるのですか」という質問に対して、アドミが「・・・かもしれない人かどうかを見る」と回答しています。
これとWeb上に公開されているStanford MBAの合格基準が矛盾するように思われたので、アドミに質問してみました。
結局、「Stanfordのカルチャーにフィットしている人は、自分が・・・人に当たると信じはじめるから、・・・かもしれない人に当たる」という回答でした。

さてここで問題です。
上の「・・・」には何が入るでしょうか(すべての・・・に同じ文字が入ります)。

2008年5月26日月曜日

Stanford MBA合格法(10) 校風

これから受験する方々へのセミナーに呼ばれることがあります。
私よりもキャリアも年齢も上の方々が大勢いらっしゃる前で、お話をするのは緊張しますが、少しでも自分の経験をお伝えできればと思っています。

本日もセミナーがあり、「Stanford MBAは、どのような学生の集まる学校なのか」という話題になりました。ディスカッションの結果、「ちょっと変わった人が集まる学校だ」と結論されてしまいました。

最近できたStanford MBA生のインド人の友人も「俳優になりたい」というビジネススクールの学生にしては少し変わったところがありますし、意外と本質をついているかもしれません。

私自身も、バイオリンで名をあげてみたいという(ビジネスマンとしては)おかしな方向に走っていた時期があります。

いつか以下のリンクのような素晴らしい演奏をしたいと夢見て、学生時代はひたすら音楽に打ち込んでいました。今のところ夢はかなっていませんが。
XIII Int'l Tchaik Comp: Mayuko Kamio, Tchaikovsky 35/I
(2007年6月に第13回チャイコフスキー国際コンクールで優勝された神尾真由子さんのバイオリン演奏です)

2008年5月24日土曜日

Stanford MBA合格法(9) TOEFL iBTスピーキング対策

Stanford MBA合格法(2) Toefl iBT攻略法の続きです。

Stanford MBAに合格するのには、TOEFL iBTで105点くらいは欲しい、という噂を聞いたことがあります。
(あくまでも私が受験していたときの噂です)

私が受験した年には、Harvard MBAは、Toefl iBTで最低109点必要とされていました。

しかし、いざToefl iBTを受けてみると、帰国子女でない限り、意外と105点ないし109点はとれないのではないでしょうか。

その理由は、Speakingの導入にあるのではないか言われています。
私の場合も、赤ん坊の頃にアメリカに住んでいたのですが、その後は、基本的に日本国内にいることが多かったため、ReadingやListeningで点がとれたときでも、Speakingでは最後まで中々点が出ませんでした。

そこで、ここでは、私が、どのようにSpeakingの点を挙げたかについて書こうと思います。
(私がToeflを受験した2007年時の情報となります)

1.全体としての戦略(基本)

まず自分の練習を録音するために、ICレコーダーを買います。
Toefl iBTにおいては、自分の発音としゃべる速度を確認するためにどうしても録音が必要になります。

ICレコーダーは、4万円以上する高額なものから数千円程度の安いものまでピンキリですが、私は、「どうせインタビューの練習でも必要になるし、留学後に講義を録音できるかもしれないし」と考えて中の上程度のものを購入しました(OLYMPUS ICレコーダー Voice-Trek DS-60)。

次に、本番で気をつけることですが、とにかく、しゃべり続けることが重要です。
途中で止まってしまったりすると、経験上、大幅に減点されたように思います。

その際、良い『内容』をしゃべろうと意識するよりも、

・なるべく難しい単語、接続詞、正しい文法を使用する
・良いテンポを心がける(ゆっくり喋りすぎない)
・良い発音を心がける

ことが重要となります(これができているかチェックするためにOLYMPUS ICレコーダー Voice-Trek DS-60等が必要となります)。

2.第1問と第2問の回答の仕方

通常、 以下のような問題が出題されます。

(1)何らかの体験・意見・好み等を聞かれる
(例:あなたにとって一番思い出深い経験は何ですか)

(2)自分の立場・意見を聞かれる
(例:On campusに住むのとOff Campusに住むのとどちらが良いと思いますか)

(1)のパターンが出題されたときには、私は、
"[The most memorable experience for me] is definitely・・・for several reasons. First,・・・. In addition to that・・・. Third,・・・"
という型を利用して応えていました。

ブラケットの付いた
[The most memorable experience for me]
という箇所は、問題文を(若干modifyしつつ)引用して話します。

definitelyという単語や(Secondの代わりに)In addition to thatを利用したのは、少しでも難しい単語を入れて、多少でも点数アップを狙うためです。

このように、

自分なりの型を持つ+問題文を引用する

というテクニックは、回答時間の短いToefl iBTスピーキングでは重要です。

ちなみに、上記(2)のタイプの問題が出題されたときには、私の場合には、

"I agree (disagree) with [問題文の引用] for several reasons. First,・・・. In addition to that・・・. Third,・・・"

という型を用いていました。

なお、1問目と2問目は、とりわけ回答時間が短いのですが、それでもメモをとることは重要です。

しゃべっているうちに、混乱したり、「何て言おうとしてたっけ?」と(短時間でも)悩んで、点数を下げてしまうことを防止する効果があります。
(上記に記載した型を用いる方の場合には、最初は問題文を引用するだけですから、First・・・以下の部分の骨子だけをメモすれば足りると思います)

それから、First・・・と自分の意見等の理由・肉付けをしゃべる際に、実際に自分の経験したことをしゃべると、点数が上がると思います。

上に述べた練習を繰り返したいところなのですが、Speakingの問題を数多く収録している参考書は、私の受けたときにはあまり存在しませんでした。

そこで、TWEの過去問がSpeakingの1問目と2問目に似ていることから、これを用いると良いとされています。ただ、現在は、無料では手に入らないらしくSample Essays For The TOEFL Writing Test 等のTWEの過去問を有料で収録した本を買うか、GMATのAWAの過去問(Web上から無料で大量に手に入る)を代わりに用いることになると思います。

3.第3問目と第4問目の回答の仕方

第3問目も第4問目もReadingをした後に、これに対するListeningが実施され、これらを要約してSpeakingをすることが求められており、似ている問題に見えます。

しかし、取るべき対策は、大きく違います(少なくとも私が受けたときにはそうでした)。

第3問目については、Readingの際に、その文のテーマの骨子をメモし、さらに、これを支える根拠を(メモしてもしなくても良いので)頭に大体入れることが重要です。

そして、Listeningの際に、後でなるべくしゃべりやすいように、「(テーマ⇒)結論⇒根拠」という順でノートをとります。

これは、
・Speakingの際の出だしとしては、(結論のほかに)ReadingとListeningで共通する、そこで話題になっているテーマにも言及すべきであること、
・Speakingのその後の流れとしては、Listeningの際に議論されていた、当事者の意見を支える根拠を言及すべきこととなることが多いこと(なお、Listeningの根拠の部分は、Readingの根拠を頭に入れておくと聞きとりやすいと思います)
ことによります。

これに対して第4問目については、私が受けた際には、

Readingの際に、定義を記載した箇所があり、その定義をメモ用紙に書き写すこと
・Listeningの際に、(Readingで書き写した定義に関する)論拠や具体例をできるだけメモにとること

が重要でした(特に、定義を書き写すことは非常に重要でした)。

つまり、たいていの場合、「定義を説明した後で、具体例を言いなさい」のような問題が出て、Readingで定義を書き写しておかないと困ってしまうことが多かったのです。

4.残りの問題の回答の仕方

残りの問題については、会話と大学の講義などが出るのが通常です。

会話問題については、メモ用紙に縦に線を引いておいて、左側に人物Aがしゃべった内容を書いておき、右側に人物Bがしゃべった内容を書いておくと良いと思います。

大学の講義などの問題については、私の場合、普段からStanford iTunesを聞いて、メモをとる練習をしていました。上手にメモをとれるようになるにつれて、点数もあがっていきました。

勉強に疲れたら、気分転換に、National Geographicのウェブサイトで、パンダ等を見ながら英語の勉強をする手もあります。

2008年5月22日木曜日

Stanford MBA 合格法(8) エッセイ (1) 「何が一番重要か?」

Stanford MBAのエッセイの鬼門は、
「何があなたにとって一番重要ですか」
とのエッセイだと思います。

Stanford MBA以外では出題されていない問題であると同時に、「一番重要なのは何か」と聞かれると意外と返答に困るものだと思います。

しかし、逆に言うと、皆が困るこのエッセイを上手く書くことができれば、差別化要因となると思います。

私の場合、このエッセイ1つに、数か月悩みました。

しかし、受かった後にStanfordから受け取った手紙では、このエッセイを読んだことに対する感想が書かれていました。 また、Stanfordのアドミットウィークエンドでの、紹介も、このエッセイに関連する内容であったようです。 私としては、(勝手に)このエッセイが合格の一要因となったのではないかと理解しました。

そこで、これを題材にして、MBAのエッセイについて、私なりに学んだことを、記載したいと思います。

1.MBAエッセイの基礎を文献とウェブで学ぶ

MBAのエッセイの書き方については、数多くの文献が出版されてます。

私が用いた文献は以下のとおりですが、この中でも、特に、日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策はエッセイのサンプルを多数収録しており、また、有用な情報が数多く記載されているので、お勧めです(私としては必読書だと思ってます)。

大学院留学のためのエッセーと推薦状―ビジネススクール、ロースクール出願完全ガイド
合格留学入試エッセー実例集―大学院留学/学部留学/学部編入
Graduate Admissions Essays: Write Your Way Into the Graduate School of Your Choice (Graduate Admissions Essays)
英文自己PRと推薦状―磨こう!自己アピール力
50 Successful Harvard Application Essays: What Worked for Them Can Help You Get into the College of Your Choice
65 Successful Harvard Business School Application Essays
日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策

詳しくは、上記を読んで頂きたい(少なくとも日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策は読むことをお勧めします)のですが、私なりにこれらから学んだポイントをまとめてみると、

ⅰ面白く
ⅱ具体的に
ⅲリアリスティックに
ⅳパーソナリティが伝わるように
ⅴ学校のcriteriaを満たしていることが伝わるように

書く、ことが重要だと思っています。

Stanfordのエッセイに限らず、上記を実践しました。

例えば、出だしを面白くするように工夫しました。
会話から文章を始めたり、有名な演説や文句を引用したりしました。
(例:ethicalジレンマのエッセイで、「殺すつもりはなかったんだ」(会話)という意外な出だしから書き進めて、ethical ジレンマにつなげていく)

また、検察官の下で働いた経験を書くなど、できるだけ、ユニークな内容となるようにし(守秘義務には反しないようにしました)、貢献というcriteriaを満たすように努力しました。

さらに、自分が当時何を考えていて、何を悩んでいたのか、という点を中心に書くように気をつけました(パーソナリティを示す)。

2.Stanfordのアドミッションは、何を言っているか。

しかし、いくら本やブログを読んでも、「何があなたにとって一番重要ですか?」という問題に対して、どう取り組めば良いのかは書いていませんでした。(例えば、アダムマーカスさんのブログでは、「この問題が書けない人は他の学校のエッセイを先に書きなさい」などと書いてありますが、それ以上に有益な情報は発見できませんでした。)

これについて、StanfordのアドミッションはWeb上で、「このエッセイでは、あなたがどういう人か、また、あなたが人生を歩むにあたって指針となるものが何かをききたい。このような指針がない人は、人生のどこかで方角を見失ってしまう」というようなことを書いています。

はじめは、「リーダーを内面から駆り立てる(drive)するものが何かを聞きたいということか」と思ったのですが、どうもそうでもないようです。 これは、Stanford MBAのDeanが、昔、この問題について、「私にとっては、リーダーシップが最も重要だ」というテーマでエッセイを書いたそうだからです。


この続きは、また別の機会に書きたいと思います。

Stanford MBA合格法(7) インタビュー対策一般+シカゴGSB合格法

Stanford MBA合格法(1) インタビュー出題事項の続きです。)

以前、Stanford MBAで出題されたインタビュー質問をご紹介致しました。

今回は、シカゴGSBで私に対して出題されたインタビュー事項をご紹介することを通じて、インタビューの対策について考えてみたいと思います。

1.インタビュー出題事項

1. Why did you want to become a lawyer.
2. Describe your current responsibilities.
3. Why does a lawyer want to have Chicago MBA.
4. Are your legal skills important to achieve your goal?
5. How will GSB help you to achieve your goals?
6. What specific courses do you want to take?
7. How will these courses help you achieve your goal?
8. What types of quantitative challenges will you face at GSB.
9. Why do you think this is a right time for you to pursue MBA?
10.How can you contribute to other classmates?
11. What, do you think, is "team"?
12. What is a good leader?
13. Describe the time your team faced failure. What did you learn through this experience.
14. Will other students at GSB be interested in you?
15. Describe your current law firm.
16. How will GSB fit you?
17. How do other colleagues in your law firm view you?
18. Describe the time you contributed to your firm.
19. Any questions? (×4)

2.出題事項の分析

今から振り返ってみると、結局聞かれているのは、以前にもご紹介した、

・自分のこと(リーダーシップスタイル、チームスタイルを含む)を知っているか。
・学校のことを知っているか。
・将来及び現在働く業界のことを知っているか。

ということに集約されると思います。

3.私の失敗

結果として、運良くChicago GSBには合格できたのですが、以下の点で失敗してしまいました。

① アクシデントで遅刻!

インタビューに遅刻すると落ちると言われています。

「場所は恵比寿のウェスティンホテル」とアドミからメールで指示された(それ以上に場所の詳細が特定されていなかった)のですが、ウェスティンホテルに到着した後、ホテルの受付の方に聞いてもどのようにしても場所がわからず、大きくタイムロスしてしまいました。

結局、遅刻してしまい、息をつく間もなくインタビューが始まりました。

② 緊張して笑顔が引きつり、どもる

遅れてしまったので、「マズイ」と思い、心理的に追い込まれる中、インタビューが始まりました。
「インタビューの際には、自然な笑顔をつくるべき」
と良く言われますが、上記のプレッシャーのために、緊張し、ひきつった笑顔となってしまいました。

そのうえ、緊張で、ややどもってしまいました。

③ 緊張して気のきいたことが言えない

終わった後、アドミから「僕は明日は忙しいけれど、土曜日は暇だから、東京見学するんだよ」と雑談をふられました。本当は、「是非ご案内します。浅草には日本の伝統的な街がありますし、文楽もご案内できます」などと気のきいたことを言うべきなのでしょうが、緊張してしまい、「OK」というのが精一杯でした。


遅刻もしたし、合格率の低いシカゴGSBなので、「絶対に落ちた」と思っていました。

4.私のとった戦略

しかし、結果として、シカゴGSBには合格しました。
もしかすると、私の以下のインタビュー戦略が上記失敗を補ってくれたのかもしれません。

① 自分のアピールポイントを頭に入れ、なるべく多く使用する。
② 典型的な質問に対する回答の骨子を頭に入れる。
③ 具体例を挙げて話をする。
④ 他の多くの人が多分言わないだろうことを言う。
⑤ 質問を4個以上考えておく。

①については、例えば、「自分がリーダーシップとった具体例(エッセイに書くような話です)」や「仕事のうち自分のゴールにrelateする事柄」を言う、といったことが挙げられます。

②については、典型的な質問は、日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策などに載っていますので、これを読んで、(①に述べた戦略を踏まえつつ)回答の骨子を考えておきます。

③については、仕事の話など具体例を挙げると、アドミに「この人は本当にやっているんだ」ということが伝わって良いと聞いたことがあり、実践していました。ビジネスで接待をするときにも、なるべく具体的な話をしてお客さんを楽しませることがあると思いますが、(恐らく毎日同じことをして疲れている)インタビューワーを楽しませる効果もあると思います。

④については、例えば、「シカゴは昔ロックフェラーからサポートがあり、ロックフェラーはビジネスだけでなく、法律など広い分野の人材を育てるべくシカゴの発展に力を入れたが、これは自分のような弁護士としてのバックグランドを持つ人間には重要でありフィットしている。シカゴは、ジェネラリストとして広い分野に知識があり、また、専門分野に太い幹のある人物を要請している。具体的には、私の場合には・・・としたい」といった話や「シカゴのフィロソフィーの一つとして、変化していく世の中の中で変わらない理論を身に付ける人物を育てるというものがあると思うが、具体的には、私の場合には・・」といったように、自分なりに、表面的でない話をしようと頑張りました。

⑤については、当日、アドミからquestion?と4回聞かれました。4つ全てについて意味のある質問をしようと(できたかどうかは分かりませんが)頑張りました。また、質問をする際に、あわせて「なぜその質問をするのか」を説明することがあると思いますが、このような説明の際にも、自分のアピールポイント(上記①の点)をできるだけ織り交ぜるようにしました。


Stanfordのインタビューについては、若干特殊だと思いますので、別の機会に書きたいと思います。(上記に述べた戦略は、Stanfordのインタビューの際にも使えると思いますが、Stanfordの場合には別に気をつけるべき事項があります)

2008年5月21日水曜日

Stanford MBA合格法(6) 受験情報を得る

MBAの受験は、情報戦の面があり、受験情報を得ることは非常に重要だと感じるようになりました。

例えば、以下のようなソースが参考になるのではないでしょうか。

1.受験する学校のウェブサイト (「すみからすみまで読むべし」と聞いたことがあります)
2.受験する学校の日本人サイト
4.受験する学校の在校生・卒業生 (学校によっては、エッセイに書くと受けるそうです)
5.受験する学校の在校生・卒業生の書いているブログ
6.受験仲間・アドミッション(レセプションなど)
7.MBA情報サイト

7のMBA情報サイトについては、例えば、日本語のサイトとしては、以下のようなサイトがあります。
MBA道場
MBA友の会
アルファリーダーズ

英語でも良い、というつわものは、以下が参考になると思います。
MBAinfo
MBAzone
MBA Jungle
MBA Tour
student2student

2008年5月20日火曜日

Stanford MBA合格法(5) 学校について知る

MBA受験に当たって、(合格のために)本質的な要素は何か友人と議論したことがありました。

そのときには、

① 自分について知ること
② 自分のいる業界・将来働きたい業界について知ること
③ 学校について知ること

ではないかという話になりました。

Stanford GSBを知るにあたって、有名なスティーブ・ジョブズのスピーチは重要だと思います。
(「何があなたにとって一番重要ですか?」というエッセイを書くときにも参考になります。)

以下から字幕付きでご覧下さい。
Steve Jobs Stanford Commencement Speech 2005

字幕のないものもあります。
Steve Jobs Stanford Commencement Speech 2005

2008年5月19日月曜日

StanfordMBA合格法(4) 留学知識一般

私の場合、留学を決意してまず最初に実行したのが、留学に関する本を購入することでした。

以下に利用した本を列挙したいと思います。

1.ビジネススクールに限らない留学本

大学院留学のためのエッセーと推薦状―ビジネススクール、ロースクール出願完全ガイド

合格留学入試エッセー実例集―大学院留学/学部留学/学部編入

Graduate Admissions Essays: Write Your Way Into the Graduate School of Your Choice (Graduate Admissions Essays)

英文自己PRと推薦状―磨こう!自己アピール力

50 Successful Harvard Application Essays: What Worked for Them Can Help You Get into the College of Your Choice
→買ってみたものの大学レベルでした

2.ビジネススクール向け留学本

65 Successful Harvard Business School Application Essays

日本人のためのMBA エッセイ インタビュー キャリア対策
→お勧めです。

こうすれば受かる!MBA留学のススメ―あなたもこれで人生を変えてみませんか (MBAシリーズ)


日本人のためのMBAベストスクールガイド

Stanford MBA合格法(3) GMAT攻略法

GMATは、私の場合、以下の方法で約2か月で目標点を超えました。
(不利に扱われないためには、690点から700点くらい必要らしいです。また、非公式情報では、合格者の平均点は、720点とのことです。)

1.マイスターに通う。

当時、
「ここに通った生徒は、全員640点を超え、また、700点を超える生徒もいる」
という話であり、これを信じて通ってみました。

しかし、通ってすぐにGMATを受けたところ、500点台でした。
(役に立たなかったわけではなく、マイスターの効果は、この後に発揮されました)

2.Y.E.Sに通う。

マイスターに通うと同時に、Y.E.Sにも通いました。

「SCで最も良い」
という噂に違わない素晴らしい塾でした。

最初に吉井先生から、
「私のところに20数回通うとSCの正答率が9割を超える」
と言われたのですが、本当にその言葉のとおりとなりました。

3.GMATオフィシャルガイドを解く 。

マイスターに通い終わった後頃から、
GMATオフィシャルガイド
を解きはじめました。

本当は、マイスターに通う前に終わらせておいた方が、効果があるようです。

私の場合は、マイスターやY.E.S.で習ったことを確認しながら、GMATオフィシャルガイド の問題を解きました。

4.マスアカを少しだけ解く。

数学用にマスアカから教材を購入して少しだけ解きました。

5.CATに慣れる。

GMAT Prep、GMAT King、Power Prepを利用し、コンピュータ上で問題を解くのに慣れました。

直前期は、毎日GMAT Kingを解いていました。

2008年5月18日日曜日

Stanford MBA合格法(2) Toefl iBT攻略法

私の場合、以下の方法で、109点を超えました。

1. 最初にしたこと

最初に
ETSオフィシャルガイドブック
を一通り読んで解きました。

2.リーディング

TOEFLテスト英単語3800
を8割くらい覚えることを目途に何度か読みました。

以下の英字新聞を読みました。
International Herald Tribune

インタビューでも、この新聞から結構出るようです。

3.リスニング

通勤時にスタンフォード等の学校の講義↓を聴きました。
Stanford iTunes

4.スピーキング

インターフェースのスピーキングコースに通った後は、毎日しゃべって録音して練習しました。
手もとの問題が尽きた後は、ライティングで出題されている問題などをベースにしました。
Barron'sの問題も利用しました。

5.ライティング

私は、Barron'sを使って勉強しました。
また、マイスターとインターフェースにも通いましたが、
そこで渡されるテンプレートは大変参考になりました。

6.仕上げ

仕上げにBarron'sをつぶしました。 私の場合、約7点あがりました。

7.何度か受ける

何度か受けると、結構同じ問題が出ます。

Stanford MBA合格法(1) インタビュー出題事項

今年、日本人でStanford MBAに合格したのは3人(Sloanを除く)。
年々日本人合格者が減っているということで、日本人としては少し残念です。


そこで、これから何回かStanford MBAに合格する方法について書きたいと思います。


まずは、私に対して、インタビューで出題された設問(和訳したもの)は、以下のとおりです。
日本語のサイトとしては、余り公表されていないので、結構貴重なのではないでしょうか。


1.あなたについて話して下さい。
2.なぜスタンフォードに行きたいのですか。
3.スタンフォードで昔勉強したんですね。そのときのことについて話して下さい。
4.あなたが、リーダーシップを発揮したときのことについて話して下さい。
5.あなたが、チャンスをつかんだ瞬間について話して下さい。
6.大学のときに選択した科目のうち、1つを選んで話して下さい。
7.私に対して質問はありますか。
8.英語が上手ですが、国外で生活した経験はありますか。


インタビューでの受け応えの仕方については、別の機会に書きたいと思います。

ブログはじめました

2008年秋よりスタンフォードMBAに留学することになりました。

今まで約4年間弁護士として働いてきました。

日々の授業の内容、友人、法律マメ知識などを紹介したいと思います。