2013年6月14日金曜日

起業した会社のアップデート

スタンフォードビジネススクールを卒業してすぐ、砂漠を緑化したいという一心で、不毛な土地を、農地にする会社(モアシス)をシリコンバレーで設立しました。不毛な土地は、ただ同然の値段で安く買えることが多いので、これを、友人の教授が開発した特殊なプロダクトを使い、低コストで、農地に変換し、キャッシュフローを改善すれば、コストよりも利益が多く、砂漠のような不毛な土地を買って緑化(農地化)すればするほど儲かる、というコンセプトの会社です。


その後、去年の今頃、ゴールドマンサックスから、福島の放射性廃棄物を綺麗にするアメリカの会社がある、と聞き、第一原発にセシウムを吸着する設備を納入するアメリカ企業の日本代表に転職しました。

モアシスについては、かわりの社長を雇い、十分な投資を受けて資金潤沢にしておいたうえで、(創業者株式を大量に持って)転職をしたのですが、それから1年が経ち、どうなっているか気になったので、投資家に電話してみました。

「プロダクトは完璧に実証されたし、マーケットも実証された。すべて君のビジョンのとおりだった。資金も潤沢だよ」という返事とともに、今後の計画を聞かされ、それが素晴らしい内容だったので、安堵しました。かなりの速度で成長しているようです。

クリーンテクノロジーの会社は、インターネットと違い、以下のような特徴があります。

・マーケットの規模が莫大に大きいことが多い(インターネットは市場が小さいこともある)
・設備投資費が大きく、ペイバックが長いことが多い

つまり、ハイリスク・ハイリターンなので、ホームランか、空振りのどちらかになることが多いです。

モアシスの場合も、本当に世界の砂漠と不毛な土地をすべて農地に出来れば、と夢は膨らみましたが、まだまだどうなるか分かりません。フェースブックで一人友達をつくるのには、1秒しかかかりませんが、作物が育つには3ヶ月かかります。インパクトをもたらすには時間がかかります。

0 件のコメント: