スタンフォードビジネススクールの寮、エスコンディド・ビレッジは、築30年を超える。ボロボロの建物とは対照的に、寮の駐輪場は、紅葉で真っ赤になった木々に囲まれ、美しかった。
自転車に乗りながら、いつものようにラオウに電話した。
「シエラ・ベンチャーズの創業パートナーのピーター・ウェンデル教授のベンチャーキャピタルについての授業をとることになったんだ。ビジネスプランを書かなくちゃいけないんだけど、何か良いアイディア、ないかな?」
ラオウが「自重の数千倍の水を吸収する材料ってどうかな。僕の知り合いの父親が発明したんだけど。」と言った瞬間、光を見た気がした。
「ラオウ、その材料を使ったら、不毛な土地を農地に出来ないかな。土地の地価は、その土地が将来あげるキャッシュフローによって決まる。砂漠とか、タダみたいな値段の不毛な土地を、農地に変えられれば、その土地の地価はあがるはずだ。不毛な土地をどんどん買って、材料をつかって、価格をあげて、売り払えば、どうかな。」
ラオウは、一も二もなく、賛成してくれた。自分の故郷のインドも救える、と喜んでくれた。
世界中の砂漠を緑にして、貧困問題とエネルギー問題と水問題をいっぺんに解決出来る、と思った。
「ラオウ、発明家にあわせてくれ。説得しよう。」
と頼む。
2013年1月26日土曜日
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