スタンフォードMBAに合格するためのガイドブックを配信しし始めて依頼、毎年、100人以上の方が、利用して下さっており、毎年、必ず、「ガイドブックを読んで受かりました」というメールを頂くようになりました。
さて、私の書くガイドブックは、いわゆるMBAコンサルタントの指導を超えることを目指して書かれたものですが、さらに一歩先を行かれたい方には、ジョン・ガードナーが書いた以下の本を読むことをお勧めします。
自己革新 [新訳]――成長しつづけるための考え方
私が、スタンフォードビジネススクールを受験する前に、Jacqueline Novogratzが、Stanford Business Magazineに寄稿した記事を読む機会がありました。彼女は、有名なAcumen Fundの創業者です。
ビジネススクールでは、受験生に、Why MBA?というエッセイ課題が課せられ、「今までのキャリアの中で、なぜ今、MBAが欲しいのですか。どう将来のキャリアに活かしますか」というテーマでエッセイを書く課題が与えられます。当時私は、予備校のインターフェースのデバリエから指導を受けて、ウォートンやコロンビアの出願を終え(ウォートンはインタビューに呼ばれました)、それなりのエッセイが書けているつもりでした。
Jacqueline Novogratzの論文は、自分が、それまで、銀行で途上国の融資を担当し、途上国のニーズと、ファイナンスのプラクティスの間に大きなギャップがあり、そのギャップの克服を目指して、スタンフォードビジネススクールに入学し、卒業した後、どのような活動をAcumen Fundでしてきたかということが書いてあり、自分の書いたエッセイと彼女の論文との間に大きな差を感じ、「これが本物と付け焼刃の違いか」と愕然としたのを覚えています。
ジョン・ガードナーは、今は亡きスタンフォードビジネススクールの伝説の教授。Jacqueline Novogratzが、スタンフォードビジネススクールのときのメンターで、彼女の人生を変えました。ジャックリンが、キャリアについて相談しにいったとき、「その仕事は、あなたの人生を、あなたにとって、より興味深いものにしますか。また、あなたを、他の人から見て、興味深いものにしますか」という疑問を投げかけ、彼女がキャリア変更をしたという逸話は、有名です。
そのジョン・ガードナー教授が、「あなたが世界にした貢献は何ですか」と聞かれたとき、その回答は、「自己革新(Personal Renewal)の本を書いたことです」と回答した本です。
本日、スタンフォードビジネススクールの元ディーンのボブ・ジョスが、司会で、ジョン・ガードナーのことを語るパネルディスカッションが開かれましたが、パネリストの一人は、「私は、この本を一ヶ月に一回読み返している」と書いていました。
その内容には、個人だけでなく、社会にも常にrenewalが必要である、ということが書かれています。
ガードナーが、今の日本を見たら、何と言うでしょうか。
2012年10月7日日曜日
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1 件のコメント:
初めまして、来年就職する大学生です。
いつもブログが更新されるのを楽しみにしております。
今回の記事を読み、早速本を買いました。
MBAについては、一種の憧れがあり漠然と目指していたところではありますが、より深く考えてみたいと思います。その参考に本を読んでみます。ありがとうございました。
また次回のブログも楽しみにしております。
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