2010年7月9日金曜日

Stanford MBA:新しいアイディア

ジェルとは違うビジネスのアイディアを思いついた。(ジェルのビジネスについては、こちらをご参照ください)

スタンフォードMBAにきて、最初に訪れた変化は、頭に常に新しいビジネスアイディアが浮かぶこと。日本にいて、エッセイを書いているときに、「新しいビジネスのアイディアをエッセイに書きたい」と思ったが、何も思いつかなかった。

そこで、当時、色々リサーチしたところ、Stanford iTunesで「どうやって新しいビジネスのアイディアを思いついたんですか」と聞かれた起業家が、「友達とビールを毎日飲んでいるうちに」と応えていたのをみつけた。このときには、何を言っているのか、全く理解できなかったが、留学して、意味がわかるようになった。シリコンバレーでは、人と話しをする度に、なぜか、どんどん新しいビジネスのアイディアが、浮かび、発展していくのだ。これはビールを飲んでいても、お寿司を食べていても同じ。

今回思いついたアイディアは、今までビールを飲んで、お寿司を食べて、友達と(ふざけて)話してきた内容を集大成したものになりそうだ。

以下の人が必要になりそうだ。

①ネットで大量の情報を通信することに長けたプログラマー
②セレブリティーに精通している人(セレブリティーな人と上手く話せる、など)

②について、考えていたのだが、クラスメートのポール・デネブに御願いしてみよう。ポールは、エルメスやシャネルと並ぶ、ファッション業界の星、ランバン(LANVIN)の元CEOだ。彼が、スタンフォードビジネススクールに留学するためにランバンを辞めたときには、こちらの記事にあるとおり、ニュースになった。また、こちらにあるように、結構、ニュースに出ている。


(写真左がポール。真ん中は、親友の世界有数のデザイナーで、数100億円の株式を持つと言われて
いる。)

ニュースにも出ており、ファッションショーで、数々の有名人に会っている彼なら、全く問題なさそうだ。

ビジネススクールでも、一緒に、ヘルスケア業界に関するビジネスプランを書いた。そのビジネスは、現在、別のクラスメートが起業の準備をしている。当時は、ポールが誰かも良く知らなかったので、パソコンを打つのが遅い彼が、(私に代わりにパソコンを打たせたいこともあり)「Y.I.、ミーティングの回数が足りない。もっと会おうよ」と言ってきても、「別々に仕事をして最後に会おうよ」と断ったりしていた。最後は仲良くなって、彼の自宅で、お互いにキャリアについて話したり、アマルフィの話をしたり、ファッションショーに来るセレブリティーがどんな人か、といった話をした。

ポールには、ファッション業界のプライベートエクイティや企業から、いくつも「CEOになって欲しい」という話が来ており、また、自分で、最強のデザイナーと組んで起業したいという希望もあるようだ。これだけの人をフルタイムで、ファッション以外の会社に入ってもらうのは厳しい。コミットメントの多いアドバイザーということで頼んでみよう。あとは、引き受けてくれることを願うばかり。アイディアの詳細は、実際にビジネスが具体化するか、または、やらないと決めたら、ブログで御紹介したいと思う。

2010年7月6日火曜日

チェコ、ドボルザークホールでの演奏

はじめてのチェコ。とても暑かった。

チェコフィルハーモニー交響楽団のホームページから、マーラー交響曲第1番のチケットを購入。5列目でかなり良い席だ。

「チェコフィルが生で聴ける!」と喜んだ。

ところが、様子がおかしい。出演者が若すぎる。。。

「本当にチェコフィルなのかな?!」
チケットをよく見ると、Schleswig Holstein Festival Orchestraと書いてある。私は、(チェコフィルハーモニーのホームページで購入したので)Schleswig Holstein Festival Orchestraとは、チェコフィルハーモニーが夏の音楽祭に、精鋭で弾くのだと、よく調べもせずに勝手に思い込んでいたのだが、どうやら、違ったようだ。



どうやらこのオーケストラは、バーンスタインが、「世界各国から最高の若者だけを集めたオーケストラをつくろう」というビジョンのもとに設立した26歳以下限定のオーケストラらしい。

世界各地でオーディションを受けた若者達による演奏。演奏者の顔を見ても、ヨーロッパの人だけではなく、アジアの人や黒人の方の顔も見えた。「そういえば、自分もMBAのエッセイに、『子供だけを世界各地から集めて、オーケストラを作りたい。世界が一つで、皆が、国は違っても、舞台のうえで、心を一つに共有できることを示したい』と書いたな」と思う。

このオーケストラ、人気があるようだ。まず、お客さんの顔を見てみると、セレブリティーな人がおおい。皆ちゃんとした立派なスーツを着ているし、年配の人が多い。いかにもプロの演奏会を聴き慣れているという雰囲気。

そして、ドボルザークホールは満席になった。

実際に演奏を聴いて、感動した。

演奏後は、「ブラボー」という声が何度も何度も会場にこだまし、観客が立ち上がって拍手していた。

演奏者は、(金銭、社会・組織のしがらみ、仕事という拘束がないことも、もしかしたらあるのか)「最高の音楽をつくりたい」という一心で演奏しているのが伝わってきた。一人一人が本当に真剣な表情だった。

指揮者は、熟年のプロのクリストフ・エッシェンバッハだ。


(注:同じ指揮者による別のオーケストラによる同じ曲の演奏)

「これでもか」という程分かりやすい指揮。そして、良い席だったので、指揮者の表情まで見えた。

面白かったのは、指揮が、「こういう風に弾け」という感じではなく、「こういう風に弾いて良いんだよ」と見えたこと。リハーサルのときに、弾き方は大体合意してあるはず。しかし、それでも、「本当にそのように弾いてよいのか」、少しは躊躇してしまうのが、人間だと思う。指揮の振り方で、「こういう風に弾いて良いんだよ」と事前に合図をもらうと、オーケストラが思い切って、(楽譜と指揮とアンサンブルという制限の中で)自由に音を出せるような気がした。指揮者の棒とオーケストラの全員の気持ちが一つになって、指揮者の解釈するマーラー(私には愛や人生を表現しているように見え、聴こえた)を表現しているのが見えて感動した。

「チェコフィルハーモニーの音楽を聴くよりも良かったな。」
マーラーの交響曲一番が頭になり続けた。

東京地検特捜部

東京地検特捜部の部長に、司法修習生のときにお世話になった検事が就任されました。人望の厚い、素晴らしい方で、「取調べのときには、被疑者を感動させなければならない」「被疑者の人生の重荷と自分の人生の重荷を感じながら取調べをしなければならない」という趣旨をベースにして、取調べの仕方について、色々とアドバイスをして下さり、とても勉強になったのをよく覚えています。とても懐かしいです。

http://www.youtube.com/watch?v=twpxcu8pAYI&feature=newsweather

MBA合格ハンドブック:3日間で47人希望

3日くらい前に、2回前の投稿で、「何があなたにとって一番大事ですか」というエッセイを書くための短い文章を欲しい人を募集しました。
まだ3日くらいしか経っていないのにかかわらず、今のところ、47人の希望者の方から「文章希望」との御趣旨のメールを頂きました(すみません、ちょっと忙しいので、まだ返信できません。時間が出来ましたら、まとめて返信致します)。
こういうときに、なかなかメールを送れない方も、いらっしゃると思います。
このような方が、不利にならないように、一応、現在の希望者数についてのデータを掲載致しました。

Stanford MBAの上記のエッセイの書き方のガイドとなる文章が欲しい方は、宛先は以下になります:
Stanfordmba.guide(アット)gmail.com

2010年7月3日土曜日

スタンフォードMBA:ヨーロッパでクライナーパーキンスと働く

ドイツの巨大企業シーメンス。

その元チーフオペレーティングオフィサー(最高執行責任者)のヤン・フォン・ドックムから電話がかかってきた。

「君のレジュメとプロジェクトを見たのだが、夏をドイツで過ごさないか。」

と誘われた。ヤンは、クライナーパーキンスのオペレーティングパートナー。彼がボードに座っているポートフォリオの会社がドイツにあるのだ。

クライナーパーキンスは、このブログでも紹介したように、世界有数のベンチャーキャピタル。日本人に有名なパートナーとしては、アルゴア、パウエル元長官、オラクル元CEOなどが並ぶ。

ヤンから、「ドイツで結果を出したら、君にクライナーパーキンスに入って欲しい。」と言われた。

シリコンバレーのベンチャーキャピタルにも色々ある。アソシエイトやプリンシプルがいる組織であれば、ビジネススクールを出たての学生でも入れる。しかし、クライナーは、フラットな組織で全員が対等。会社をIPOしたこともない私の経歴で、クライナーの本体に入れる可能性は、限りなく0%に近い。

しかし、ある日のこと、夢にドイツの森の風景が出てきた。それで真剣に検討をはじめた。そのことを、ファイナンス系の友達に言うと「それ、人にいわない方が良いよ。そういうことでDecision Makingする人だと思われるから」と言われた。

アインシュタインは、「直感は、神が人間に与えた才能だ」というようなことを言ったと記憶している。また、このブログで紹介したVinod Khoslaをはじめ、ベンチャーキャピタルによっては、「直感で投資の有無を決定する。だから、ビジネスプランを読むよりは、起業家と夕食を一緒にすることで投資を決定する」と豪語するベンチャーキャピタルもいる。とはいえ、スタンフォードビジネススクールの教科書で、ベンチャーキャピタリストにも使われている
第1感 「最初の2秒」の「なんとなく」が正しい (翻訳)
にそって、一応分析してみよう。そう、ベンチャーが成功するかは、以下の3つの要素にかかるといわれている。

①マネジメント (CEOとして成功した経験がある人か、リーダーシップがあるか、などなど)
②技術 (良く言われるのが既存の技術の10倍の性能があるか、すぐに実現するか、などなど)
③マーケット (良く言われるのが1000億円のマーケットがあり、技術がNice to haveでなく、Must Haveかどうか。お客さんが早く動くか、などなど)

①は、インタビューを受けて、「良い人だな」と感じた。それ以上は、ドイツとカリフォルニアという地理の差があり、会えないので、分からなかった。②は、ホームページに20倍の技術と書いてあった。③は、再生エネルギーをベースにしたガスのマーケットで、ドイツはフィードインタリフ制度があるので、マーケットは、優に1000億円を超えているはず。

そして、「ヨーロッパで、しかも、クライナーのポートフォリオで働いてみることが出来る!」というユニークな経験に魅かれ、夏をドイツで過ごすことに決めた。



というわけで、今は、ドイツの小さな町にいる。

毎日学びがある。
例えば、ある日のこと。とても変な車にのっている人が会社に来たので、「変わった人だな」と思いながら、一緒に昼ご飯を食べて、今まで過ごした国の食べ物の話などをして談笑していたところ、後から
「彼はGEのCTOだったんだよ。今はうちの会社のCTOだよ」
と言われてショックを受けた。
GEは、私の今いる会社の業界で、リーダー。
学校で耳に蛸が出来るほど聞いた「スタートアップは物凄い人材をマネジメントに入れることで成功する」という話を思い出し、感銘を受けた。

日常生活面では、ヨーロッパのほかの地域へのアクセスが素晴らしい。

今から2時間後から、チェコのプラハに小旅行。チェコは、ドイツやウィーンに近く、ユニークな文化を持っているために、ドボルザーク、スメタナ、ヤナーチェクといった素晴らしい作曲家が生まれた。今は、以下の演奏を聴きながら楽しみにしている。


「そうだStanford MBAに留学しよう」--どうしたら「何が人生で一番大切なのか」が分かるのか

Stanford MBAに留学することを検討している皆様。





エッセイを書き始めると、「う~ん、難しいぞ」と感じてしまうと思います。

特に難しいのが、このブログで何度か御紹介した「何があなたにとって一番大事ですか」というエッセイ。

このエッセイが書けないと、合格は難しいと言われています。

ところが、このエッセイについて、ちゃんと指導をしてくれる予備校は少ないのです。

  • 良いコンサル:アプリカントが考えていることを、うまく聞き出す。
  • 悪いコンサル:アプリカントのエッセイの英語を直す、

つまり、アプリカント自身が、「人生で一番大切なことは何か」をわかっていないと、良いコンサルであっても、指導は出来ないのです。

市販の受験マニュアルに至っては、このエッセイに少しでも役に立つ情報を解説している文献は存在しないという状況。

そこで、日本人の合格者を増やすために、このエッセイの書き方を解説した短い文章を、作成しました。

欲しい方は、以下までメールを下さいませ。

Stanfordmba.guide(アットマーク)gmail.com
(このメールアドレスは、1ヶ月に一度くらいしか見ない予定ですので、希望者の方はお早めに。また、このメールアドレス宛に合格法やキャンパスビジット希望の質問等を頂いても返信できません)

なお、合格者の殆どの方が著者のブログを読ん でいるという今日この頃。このガイドを見ないと合格は厳しい、というくらいのインパクトはあるのではないかと考えて います。

具体的には、以下を解説しています。
  • 実際の良い例を見て、「なぜそれが良いのか。どこを真似るべきなのか」を解説します。
  • 30分間のサーベイに回答するだけで、「何が人生で一番大切なのか」が分かります。(なお、著名な心理学の手法を用いているため、その結論は、合格の土俵にあがるのに十分な具体性があり、かつ、殆どのすべての方にとって正確なものです)
  • それを深めて、どのように良いエッセイにするのか、具体的な考え方を解説します。(どういう図を描くと考えやすいのか、どういう種類の経験を振り返るべきなのか、それに関してどのような分析を、どのように考えてしたら良いのかということを、具体的に解説します)
あまり流通するのも好ましくないと思われますので、希望者の方は、以下の宛先までメールを下さいませ。

Stanfordmba.guide(アットマーク)gmail.com