2009年2月22日日曜日

Blackswan 1

http://chemoton.files.wordpress.com/2008/10/blackswan.jpgより引用)



Black swanをご存知でしょうか。


ウィキペディアによれば、

"The Black Swan theory (in Nassim Nicholas Taleb's version) refers to a large-impact, hard-to-predict, and rare event beyond the realm of normal expectations."
を指す、とのことです。

世の中の仕組みを変えてしまうようなイベント(ゲームチェンジングなイベント)といったイメージでしょうか。例えば、ヤフーやグーグル等の検索システムが登場して、人々の情報の取得の仕方が、それまでとは全く変わったことなどが例としてあげられると思います。
やや宣伝気味で恐縮ですが、スタンフォードMBAに留学することの大きなメリットの一つとして、次のBlackswanになりうる動きに関する情報が手に入ることがあげられると思います。
今回は、そのうちの一つをご紹介したいと思います。
例として、車のバッテリーをとりあげたいと思います。
オバマ政権のお金の使い方などを見てみると、オバマ政権が、プラグインカーに注目していることがわかると思います。(例えば下記)
もちろん日本でも注目されています。(例えば下記)
プラグインカー(電気自動車、プラグインハイブリッドなど)が難しいのは、バッテリーのためだと言われていると思います。
そこで、例えば、ビジネスウィークなどは、リチウムイオン電池に注目しているようです。
しかし、例えば、シリコンバレーのテスラモーターズは、シリコンバレーのVCの間の噂によれば、1万5千個(!)近いリチウムイオンを車に搭載しており、コスト以下の価格で車を販売していると言われています(証拠はなく、VCやMBAの学生の間での噂に過ぎませんので信憑性は定かではありません)。
そこで、リチウムイオン電池を上回るBlackswanが存在しないかが問題となります。
候補は色々とあるようですが、例えば、カナダのある自動車メーカと組んでいる電池のメーカによれば、以下の電池を実現したそうです。
・リチウムイオンが重さ752ポンドであるとした場合に、300ポンドの電池(重さ半分!)
・Discharge rateが、リチウムイオンでは、30日間で1%であるところ、30日間で0.02%を実現
・リチウムイオンではフルチャージに3時間以上必要であるところ、3分から6分でフルチャージ可能(プラグインカーでは重要)
・52kWh unitについて、現在は、3200ドルのコストがかかり、MESに至ると2100ドルとなる(あるソースによれば、lead acid batteryの半額であるそうです)。

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