2009年8月10日月曜日

Stanford MBA: インターン先

インターン先の会社が、stimulus packageの対象に選ばれました。蓄電の分野で、ベンチャーキャピタルから出資を受けている会社としては、A123以外では、私のインターン先のみでした。(詳細は以下)

”Venture-backed A123Systems Inc. was among the largest winners, with a $249.1 million grant, but it counts established firms such as GE Energy Financial Services' venture arm as one of its backers and has filed to go public. The only other venture-backed company on the list is EnerG2 Inc., a Seattle-based start-up developing nanoparticles for use in ultracapacitors that closed an $8.5 million Series A round in October, led by OVP Venture Partners and FireLake Capital Management. ”(”Not us VC-Backed Companies Left In The Cold By DOE Battery Grants” By Mara Lemos Stein 8/6/2009 より引用

A123は、クリーンテックに興味がある人なら誰でも知っている会社で、去年(おととし?)にIPOしかけて、「景気が悪い」とやめた会社です。電池に興味のあるMBAの学生であれば、誰でも就職したい会社です(多くの学生は、やめかけたIPOを実際にしたときに、ストックオプションで儲かると考えているようです)。

これに対して、私のインターン先の会社は、誰も注目していなかった会社でした。私は、「ultracapacitorなんて誰も注目していないし面白そうだ」とインターンしたい会社のトップ3(ほかはA123とアンプリウス)に入っていたのですが、インターン先を相談した方々からも以下のとおりイマイチの評判でした。

・クライナーパーキンス(世界トップのVCの1つ)のパートナー:「ultracapacitorはまだ何もない段階だ」
・アトリウムキャピタル(シリコンバレーのVC)のナンバー2:「ultracapacitorは現段階ではマーケットがあるとはいえない。しかも、その会社は、3Xから5Xテクノロジーだと考えているが、10Xテクノロジー以外は見ないべきだ」
・日系ベンチャーキャピタル:「あまり魅力的な話には聞こえない。聞けば聞く程ダメそうだ」

それが少しづつ注目を集めています。
私のところにも複数VCからコンタクトがありましたし、また、今ではメディアにも相当注目されています。

では、マーケットはあるのかというと、例えば、コマツ一社だけをとってみても、昨年30台のキャパシタパワーシャベル、今年は700台のキャパシタパワーシャベル、来年に3000台のキャパシタパワーシャベルをつくる計画をしています。1台のキャパシタパワーシャベルは、2700万円で、通常のパワーシャベルより1000万円高いです。簡単な計算をすると、コマツ一社だけを見ても、かなりの勢いでマーケットを拡大していることがわかると思います。このようなボトムアップの積み上げをしていくと結構な規模になりますし、何よりも成長率が170%程度になります。

また、テクノロジーも、実際には、3Xから5Xとは比べ物にならないほど凄い値が出ているのを日々見ています。(英語でいう馬鹿げている程高い値。。。)

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