2013年10月20日日曜日

特殊能力について考えたこと


小学生の頃、本屋さんで参考書を手にとって眺めていたとき、「ここに書いてあること全部が手にとるだけで頭に入れば、時間が節約できて良いのにな」と思ったことを覚えている。

その当時は、魔法のように感じられた。

しかし、大人、特に社会人であれば、それに近いことができる方は、少なくないだろう。一瞬とはいわずも、立ち読みで本は十分という人は少なくない。

私の場合には、司法修習生のときに能力が身についた。



上司である東京地裁の裁判官が、文書を字としてではなく、絵として写真のように頭に刷り込んで、一瞬かつ正確に事件記録を読んでいくのをみて、教えて欲しいと頼み込み、真似をして、ある程度の速読法を身につけた。



裁判官流速読は、「見る」能力(文書を読む時に、左脳でなく右脳で見る)だが、「聞く」ことによる特殊能力もある。

絶対音感は、エレベータの音が音階で聞こえて、気持ち悪いらしいので、それよりは、聖徳太子のように、いっぺんに複数人の声が聞き分けられる能力の方が良い。

「話す」能力としては、同時通訳があるだろう。

以上は、いずれも努力次第で努力家なら、トレーニングで身につけられそうだ。

究極の努力家、アインシュタインは、およそあり得ない特殊能力を得ることに成功した。



それは、「妄想」(「思考」というべきか)による特殊能力といえると思う。

彼は、特許庁の審査官だった時代に、審査をしながら、常に、「自分が⚪️⚪️だったら」という妄想をしていたらしい

そして、「自分が光だったら、どのように感じるだろう」と妄想(思考)をした結果うまれたのが、特殊相対性理論といわれている。

読者の皆様も、満員電車にのりながら、つり革の広告の企業の業績をあげる手法を考えたり、お店の商品をみながら、新しい起業のアイディアを考えたり、食べながら考え事をして怒られることはあるのではないだろうか。本居宣長も、常に考え事をしていたので、日常生活が疎かになり、変人扱いされたらしい。

しかし、そのレベルを超えて、アインシュタインのように、非常に複雑な作業をしながら、全く別の「思考」をすることができれば、仕事の時間も自分の思考に使えるのだから、人生が2倍になるだろう。

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