またまたハウツーな内容で恐縮ですが、MBAに行かれることを考えられるている方々の中には、そろそろキャンパスビジットをしようと思われている方も多いと思います。
私も、1年前の11月頃、GMATの点が出たこともあり、勤務先に無理をお願いして、キャンパスビジットの休暇を頂きました。
今回は、1年前に私がキャンパスビジットについて抱いていた疑問について書きたいと思います。
1 そもそもキャンパスビジットはするべきか。
キャンパスビジットは、した方が合格しやすくなる学校と、してもあまり変わらない学校があります。例えば、カリフォルニアバークレー、コロンビア、シカゴGSBは、キャンパスビジットの有無が大きく影響すると聞いたことがあります。これに対して、スタンフォードGSB、ハーバードビジネススクールは、キャンパスビジットをしてもしなくても合否には直接の影響はないと思われます(スタンフォードGSBの場合には、キャンパスビジットの有無は合否に関係ないとアドミがウェブ上で言及していたという記憶です)。ケロッグ、ウォートン等は、上記の中間に位置すると思われます。
2.キャンパスビジットをするときには英語は完璧であるべきか。
キャンパスビジットをしても必ずしもインタビューを受けるわけではありませんので、英語は完璧でなくてもOKだと思われます。ただ、余りに英語が拙い段階の場合には、スタッフの方以外のアドミに話しかけるのは避けた方が無難な学校もあるかもしれません。私の場合、インタビューの準備をする前に、コロンビアのリンダに話しかけてしまったので、「コロンビアでイノベーションに一番強いカリキュラムは何ですか」といった変な質問をしてしまい、「コロンビアは、それだけを教える学校ではなく、もっと重要なことをたくさん教えている」という趣旨のお叱り(?)を受けたのを覚えています。学生は、ウォートン以外の多くの学校において、合否に影響を与えるポジションにはいないので、学生にはどんどん話しかけて大丈夫であると思われます。
3.在校生にコンタクトすべきか。
できれば、アメリカ人の在校生にコンタクトすべきだと思われます。私の場合、バークレーから合格を頂けた理由は、アメリカ人の在校生で、興味が似ている方にコンタクトをして、バークレーのカルチャーを理解したことが大きいと感じています。非常にフレンドリーな方で、面識がないのにも関わらず、親切に対応して下さいました。
4.他に気をつけるべきことはあるか。
ミスをしないように気をつけた方が良いと思われます。私の場合、一部の学校にキャンパスビジットをした際に目立つ行為をしてしまい、それが理由で落とされたと思っています。
2008年10月30日木曜日
2008年10月19日日曜日
Stanford MBA 留学:何が一番大事ですか 何を結論にするか
あなたにとって何が一番大切ですか、というエッセイは、ビジネススクールのエッセイの中でも最も難しい部類に入ると思います。そこで、今回は、(再びハウツー的な内容で恐縮ですが)何を結論にするかについて考えてみたいと思います。
これについて、学校内で学生達(受かった人達)と話していると、意外と幅広い結論です。
例:
・家族が一番大切
・インドの俳優業界の問題を解決するのが一番大切
・他人にインパクトを与えるのが一番大切
・自分の能力を最大に発揮するのが一番大切
・人の役に立つのが一番大切
(ちなみに、日本のアプリカントの方々と話をしていると「世界を変えたい」とか「世の中の役に立ちたい」と書く予定である旨話されている方々もいらっしゃいましたが、このテーマで合格したという話は今のところ聞いたことがありません。他の大勢の出願者が書くであろうティピカルな内容は避けた方が良いのかもしれません。)
例えば、ハーバードとスタンフォードに合格したある学生と話をしたところ、彼は、家族が一番大切であるというテーマで書き、幼い頃の家族とのエピソードを書き、大学時代のフットボールのチーム(彼にとって新しい家族)について書いたそうです。言われてみると、彼は体が大きく、あたたかい人柄ですので、納得がいきます。
本や映画を見ると、新たな価値観に気がつくこともあると思われます。たとえば、以下はお勧めです。
・ムハマドユヌス自伝
・13Days
・不都合な真実
例えば、13Daysを見ていると、最初に家族の団らんのシーンから始まります。核戦争の脅威が近づく中、主人公が訪れる場所は、息子がフットボールをしている場所です。核戦争の脅威がピークに達したとき、主人公が戻る場所は、家族のいる家です。そして、核戦争の脅威がさった後、ラストシーンでは、再び幸せな家族の団らんのシーンが展開されます。結論として、家族の重要性を感じることができると思います。
現在、スタンフォードビジネススクールの学生、教職員の大半は、家族、コミュニティ、友人が、自分にとって最も大切なものだと再認識していると思います。ディーンも昔リーダーシップが最も大切だとエッセイを書いたという噂がありますが、現在は、家族、コミュニティ、友人こそが最も大切だとお考えになられていると推測されます。
もちろん、これを結論とする必要はなく、自分の真の姿が見えるようなエッセイとすることが、重要だと思われます。
これについて、学校内で学生達(受かった人達)と話していると、意外と幅広い結論です。
例:
・家族が一番大切
・インドの俳優業界の問題を解決するのが一番大切
・他人にインパクトを与えるのが一番大切
・自分の能力を最大に発揮するのが一番大切
・人の役に立つのが一番大切
(ちなみに、日本のアプリカントの方々と話をしていると「世界を変えたい」とか「世の中の役に立ちたい」と書く予定である旨話されている方々もいらっしゃいましたが、このテーマで合格したという話は今のところ聞いたことがありません。他の大勢の出願者が書くであろうティピカルな内容は避けた方が良いのかもしれません。)
例えば、ハーバードとスタンフォードに合格したある学生と話をしたところ、彼は、家族が一番大切であるというテーマで書き、幼い頃の家族とのエピソードを書き、大学時代のフットボールのチーム(彼にとって新しい家族)について書いたそうです。言われてみると、彼は体が大きく、あたたかい人柄ですので、納得がいきます。
本や映画を見ると、新たな価値観に気がつくこともあると思われます。たとえば、以下はお勧めです。
・ムハマドユヌス自伝
・13Days
・不都合な真実
例えば、13Daysを見ていると、最初に家族の団らんのシーンから始まります。核戦争の脅威が近づく中、主人公が訪れる場所は、息子がフットボールをしている場所です。核戦争の脅威がピークに達したとき、主人公が戻る場所は、家族のいる家です。そして、核戦争の脅威がさった後、ラストシーンでは、再び幸せな家族の団らんのシーンが展開されます。結論として、家族の重要性を感じることができると思います。
現在、スタンフォードビジネススクールの学生、教職員の大半は、家族、コミュニティ、友人が、自分にとって最も大切なものだと再認識していると思います。ディーンも昔リーダーシップが最も大切だとエッセイを書いたという噂がありますが、現在は、家族、コミュニティ、友人こそが最も大切だとお考えになられていると推測されます。
もちろん、これを結論とする必要はなく、自分の真の姿が見えるようなエッセイとすることが、重要だと思われます。
2008年10月5日日曜日
Stanford GSBのミッション
授業が始まって15日間の感想は、一言で言ってしまうと、期待を上回る内容だったということです。
授業は、Stanford GSBのミッションに忠実な内容になっていました。Global Context of Managementなる授業では、世界の各国でビジネスを行う際に必要なフレームワークを教えるとともに、その国そのもの(文化等)をビジネスによってどこまで変えられるのか(変えられない部分もある)、どのように変えるのかということを理論的に学びます。Startegic Leadership Managementでは、リーダーに必要な洞察力などを理論的に学び、これによってマーケット、組織、自分にどのようなインパクトを与えるのかということを理論的に学び、当該理論をLabを通して実践します。さらに、CATでは論理力やプレゼンテーション能力を学びます。
カリキュラムが大幅に変更され、最初から有名教授が割り当てられました。IT企業を起業して大企業に育て上げた元CEOがリーダーに必要な洞察力を教えてくれたり、人気のSenior Facultyがコミュニケーションを教えてくれ、交渉術で著名でAssistant Deanにならないかと声をかけられた教授がチームワークを教えてくれたりといった感じです。
課題の量がやたらに多く(平均して100頁強)、発言が成績の30%を占めるので、準備が大変です。最初の授業では何も発言できなかったのですが、次の授業からは、発言できるようになりました。最近ではコメントを友人や教授に褒められることがあり、嬉しいです。
授業は、Stanford GSBのミッションに忠実な内容になっていました。Global Context of Managementなる授業では、世界の各国でビジネスを行う際に必要なフレームワークを教えるとともに、その国そのもの(文化等)をビジネスによってどこまで変えられるのか(変えられない部分もある)、どのように変えるのかということを理論的に学びます。Startegic Leadership Managementでは、リーダーに必要な洞察力などを理論的に学び、これによってマーケット、組織、自分にどのようなインパクトを与えるのかということを理論的に学び、当該理論をLabを通して実践します。さらに、CATでは論理力やプレゼンテーション能力を学びます。
カリキュラムが大幅に変更され、最初から有名教授が割り当てられました。IT企業を起業して大企業に育て上げた元CEOがリーダーに必要な洞察力を教えてくれたり、人気のSenior Facultyがコミュニケーションを教えてくれ、交渉術で著名でAssistant Deanにならないかと声をかけられた教授がチームワークを教えてくれたりといった感じです。
課題の量がやたらに多く(平均して100頁強)、発言が成績の30%を占めるので、準備が大変です。最初の授業では何も発言できなかったのですが、次の授業からは、発言できるようになりました。最近ではコメントを友人や教授に褒められることがあり、嬉しいです。
スティーブ・バルマー(マイクロソフトCEO)講演
学校が始まって10日後、早速第一回目の講演がありました。
スティーブ・バルマー氏の講演です。
http://videogsb.stanford.edu/
上記URLで聴講可能です。私にとって、最も興味深かったのは、
ビルゲイツに説得されてスタンフォードGSBを辞めて起業した際、すべての家庭にPCを置くというビジョンを持たれていた。しかし、その後、しばらくの間は、ひどい生活が続いた。
と話されていたことです。
ビジョンの大切さとチャンスを感じたときには、現在のポジションに固執せずに取りにいくことが大切であることを学びました。
スティーブ・バルマー氏の講演です。
http://videogsb.stanford.edu/
上記URLで聴講可能です。私にとって、最も興味深かったのは、
ビルゲイツに説得されてスタンフォードGSBを辞めて起業した際、すべての家庭にPCを置くというビジョンを持たれていた。しかし、その後、しばらくの間は、ひどい生活が続いた。
と話されていたことです。
ビジョンの大切さとチャンスを感じたときには、現在のポジションに固執せずに取りにいくことが大切であることを学びました。
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