2020年7月20日月曜日

コロナウィルス

コロナウィルスのいる世界はしばらく続きそうだ。

今、株式市場も含めて、世界中のシステムが、ワクチンが早々(例えば来年早々)にできるという前提で動いてきた。

しかし、ネイチャー誌の他に、ウィルスの研究で権威のカリフォルニア大学サンフランシスコ校や、イギリスのインペリアル大学などで、ここ2週間ほどで、3通ほど、コロナウィルスに感染しても、抗体がほとんどの人で4ヶ月ほどするとほとんどなくなってしまうという研究結果が出てきた。

ワクチンができないと分かったら、世界はパニックになるのだろうか。

2020年6月5日金曜日

自分の生まれた理由の考え方

スタンフォードビジネススクールを卒業して10年になる。

有志による10周年の同窓会(ズーム)があり、「何があなたの人生にとって一番大切ですか」というエッセイについて、語っている人たちもいた。

一体、「自分の人生にとって一番大切なこと」を考えることが、なぜ大切なのでしょうか。

こんな回答があるかもしれません。

·      幸せな人生を生きるため?
·      成功するのに必要だから?
·      人生の意義を見つけるため?

私は、人は、どんな人でも、「自分が生まれた理由」があると思います。

「私なんて生まれるべきでなかった」という人はいない、という意見です。

スタンフォードビジネススクールのミッションは、

Change Lives
Change Organizations
Change the World

ですが、少しでも多くの人が、「自分が生まれた理由」に向かって生きていったら、素晴らしい世の中になると思います。

生まれた理由について考える鍵となる項目は、

·      持って生まれた才能
·      自分が興味や情熱を持っていること
·      能力
·      性格
·      失敗した経験・辛かった経験

です。

良いエッセイにするためには、この全ての項目について一生懸命考えるのがいいです。

例えば、日本人のアプリカントであれば、「日本人である」ということが、上記の色々な項目にヒットします。

私が福島原発の後処理にスタートアップの形で参加しようと思ったのは、「自分が生まれた国に、大変なことが起きてしまった」ので何とかしたいという思いがあったからでした。チェルノブイリや広島・長崎の原爆の本を小さい頃に読んで衝撃を受けたということも影響していました。

能力を見てみると、スタンフォード大学で曲がりなりにも科学の修士号をとったので、処理の技術をハイレベルには(ちょっと間違っていて技術者にはなれなくても)理解できるし、ビジネスと法律を両方知っているというのもありました。

しかし、この段階では、自分の「失敗した経験・辛かった経験」とは、あまり関係がありませんでした。

上記の生まれた理由について考える鍵については、会社の経営者になった時には、ミッション・ステートメントを作って、ミッションに合う人だけを会社に入れていく、という作業をすることにも関連してきます。このことは、ビジネススクールの最人気教授の一人、Joel Peterson教授の書いたEntrepreneurial Leadershipという本に色々と書いてあります。

さて、スタートアップをするには、色々な方法がありますが、
·      「自分が生まれた理由」はこれだ!

と思っている人たちが、同じミッションに向かって複数集まっている会社は強いと思いませんか。

このことをするために、成長して、用意されてきた人たちが集まった会社。

例えば、福島第一原発を綺麗にする上記の会社では、米国人社長の奥さんが、「あなたはこれをするために生まれてきた。長年のトレーニングは、このためにあった」と言ったそうです。

私は幸いなことに、「自分が生まれた理由はこれだ」と思っている人たちが集まった会社を、もう一度する機会に恵まれました。

その最初のテストイベント(オンライン)を来週の69日(火)・10日(水)の午前9時から5分間実施します。

短いイベントですが興味がある方はこちら(下記のいずれかのリンク)から登録をお願いします。また、ユーザーカウンセルや色々な形で手伝いたいという方は、メール(stanfordmba.guide@gmail.com)でご連絡ください。




2019年5月18日土曜日

留学するには素晴らしいタイミング

2ヶ月ほど前にスタンフォードビジネススクールのディーンだったガース・サロナー教授とランチをする機会がありました。ディーンは、セコイアキャピタルのアドバイザーで、政界と財界のトップと繋がっています。スタンフォードビジネススクールの良いところの一つが、教授やクラスメートとの繋がりを保てること。入学した時には思いもよりませんでしたが、クラスメートにも、起業した会社やアーリーで入った会社が、時価総額1000億円を超えた人がたくさんいます。最近面白かったのは、髭剃りの会社を起業して1500億円で売却したクラスメートです。

ディーンとのランチの目的は、新しく起業した人工知能のスタートアップについてアドバイスをもらうのが目的でした。

「This is great. I can clearly see the need!」

と言ってもらえ、その後、教授の得意の「テクノロジー会社が市場を全てとる(Winner's Take All)ために取るべき戦略」について、教えてもらいました。

その時、世界経済について議論になったため、今後、スタンフォード大学ビジネススクールが受け入れる層について質問しました。

私が留学をした2008年は、日本人でスタンフォードビジネススクールに留学したのは3人。1980年代には、石を投げれば日本人に当たるという状況だったと聞きますので、米国中心の国際社会における日本のポジションの低下を意味していると思います。2008年には、逆にインド人や中国人は20人、30人と留学していました。

2020年からは、どうなのか。

私にも中国人の友人がたくさんいますので、悲しいことですが、ディーンは、中国人の留学生の数はどんどん減ると話していました。

冷戦の時には、米国にとって日本が大事で、ソ連の崩壊とともに、極東の安定性に寄与していた日本の重要性は下がりました。

これからは中国との冷戦となり、米国にとっては、日本とインド(インドは実はロシアの友達でもある)との連携が大切になる。

中国人の友達と会う度に、複雑な気持ちになりますが、日本人留学生にとっては、アジア人に割り当てられているスポットがおそらくあるのでしょうから、留学には大きなチャンスです。

冷戦の時と違って、世界は三極化し、米国経済を崩壊させないように戦いが進むわけだと思いますが、今後新しい10年間が始まり、それが世界にとって良いことかは分かりませんが、日本にとっては、最後の大きなチャンス。

その転機を迎えるように、年号が変わり、オリンピックが来年にあります。日本の未来は転機を迎えそうです。







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2017年11月13日月曜日

強い日本を取り戻して、世界を変えたい人、いませんか

何年か前にスタンフォードビジネススクールの出願者のためのインフォメーションセッション(東京)で、卒業生として話をする機会がありました。たまたま、来日していたためです。

そのときに、自分のキャリアについて話したところ、出願者から、「福島の除染のために頑張っているという話だが、正直あまり花形だという印象がない。あなたは渉外弁護士で、スタンフォード大学で経営学と科学の修士号までとって、なんで、そんなことをしているのか」という質問を受けました。

花形の仕事がしたい場合、スタンフォードを卒業するときに、以下の思考プロセスをたどると思います。

思考プロセス(日本人・アメリカ人エリート)
   世界を変える前に自分の生活に責任を持たないといけない
   だから、まずは、花形の仕事をして、お金を稼いで、生活に安定を持たせよう
   したがって、投資銀行、コンサル、プライベートエクイティなど、給料が多くて、人が見たときに「いいなぁ」と思われる職種で働こう
   金を稼いだら、好きなことをしよう

これをシリコンバレーでは、deferred life planと言います。ただ、シリコンバレーの場合には、日本人や普通のアメリカ人の上記のような思考プロセスと違い、以下の思考プロセスをたどります。

思考プロセス(シリコンバレーのお金が好きな人)
   自分が本当にしたいのは、XX(例:教育)だが、これは金儲けにならない
   だから、まずは、XX(例:物流・E-Commerce)のスタートアップで金儲けしよう
   金を稼いだら、好きな起業をしよう

かくいう私も、スタンフォードビジネススクールのエッセイを出願するときに、deferred life planをイメージしていました。しかし、金のためではなく、実力をつけるためでした。

「ビジネススクールを卒業しても、運転免許をとったばかりの運転手なのだから、すぐには実力がないだろう。だから、10年くらい本場のアメリカでマネジメントの経験を積んで、その後、それを生かして、日本を復活させるような仕事がしたい」

と思って、実際にも、(このブログの読者はご存知だと思いますが)まずはシリコンバレーで起業して、数億円、当地のベンチャーキャピタリストから投資を受け、そのあとは、福島のために、海千山千のアメリカ人達とマネジメントを経験しました。

私が小学生の頃には、バブルの最盛期で、日本の様子は今と大分異なり、勝利の自信に溢れていました。経済がいいときには、良い職が溢れており、良い職につくということは、いい(従業員)教育を受けるということです。経済が良いということは、世界の中で日本が注目され、日本人が良い経験をする機会に恵まれるということです。こういう日本を復活させるような仕事がしたいとずっと思っていました。

そして、留学をしてから、ほとんど10年が経ちました。

この間、どうしたら日本の経済が復活するのか、ずっと考えてきました。

福島のために仕事をしているときには、ネットワーク効果のことを考えていました。シリコンバレーで次々に新しい産業が生まれるのは、優秀な人(起業家)が優秀な人(投資家)に惹かれるということで正の連鎖が生まれており(ネットワーク効果)、優秀な起業家・投資家ほどシリコンバレーに住みたいと思う、という状況ができたからです。福島にも、人類未曾有の事態に、世界で最も優秀な人が集まる状況をつくれば、福島のためになるとともに、正の連鎖のロールモデルが日本に出来て、これが拡大すれば日本が復活すると思って、外資系で仕事をしました。

今年になって、5年間勤務した会社を辞め、また起業することにしました。

今回は、ネットワーク効果ではなく、ブラックスワンを考えています。

過去20年間、米国のGDPは2.3倍になりましたが、日本は(20年間で)むしろ減りました。同じように、過去20年間で米国の賃金は大きく上がりましたが、日本の賃金はあまり変わっていません。

20年前は、アメリカで年収1000万円もらうのと、日本で年収1000万円もらうのと、生活レベルは余り変わらなかったかもしれません。しかし、今では大変大きな生活レベルの差があると思います。

この差が、このまま続くとすると、今後20年間で(直線ではなく)幾何級数で更に大きな開きが出ることになり、そのうち毎年差が分かるほどの大きな差ができると思います。

ブラックスワンの理論では、上記のように過去の傾向からは将来は予測できず、未来は、むしろ、過去から断絶した突拍子も無い自体で大きく変わるとされています。例えば、第二次世界大戦とか、(核戦争を避けた)キューバ革命のような事態が、将来を決めるのだとします。

今までの経験で、日本初のベンチャーを作っても、世界では、「日本の成功モデルは、世界では通用しない」のが常識なので、シリコンバレーに会社を作りました。でも日本に関連するビジネスです。

ロボットとITAIを合わせた内容で、ブラックスワンを作ることを目指しますが、以下の人を募集しています(報酬のある場合とボランティアの場合があります)。

欲しい人
・日本や世界を変えたい人
・スタンフォードビジネススクールで習うイノベーションのプロセスで勉強したい人
・将来、シリコンバレーで仕事がしたい人
・将来留学したい人

要求スキル
・ボランティアの方については、スキルは問わず、時間とやる気があって、人格の良い方
・ソフトウェアエンジニアの経験があってプログラムが出来る方の場合、実力や得意分野に応じて、報酬をお支払いします
・同じくデザインやビデオの撮影・編集が上手な方の場合、報酬をご相談します

ボランティアではじまっても、よく出来る方は採用につながることがあります。

以下にメールを頂ければ事業などの詳細をご説明します。


そのうちブログでも事業の詳細をかけると良いなと思っています。