2012年10月16日火曜日

同級生のスタートアップ

今週末もシリコンバレーに戻りました。

同級生のうちに泊めてもらったのですが、その同級生のつくったスタートアップがこちら

http://www.modewalk.com/

パリに行かずして、パリに行っている雰囲気で、一流のデザイナーがデザインしたファッションのショッピングを楽しもう、というアイディアで設立されました。

従来の多くのファッションサイトと違った多くの工夫がこらされています。

サイトを楽しんで頂くと、すぐに分かると思いますが、値段の高いマーケットにしぼって高級品を売っています。

ネットで、高級ファッション品を買うかどうかというのは、今までの常識を無視している点になるのではないでしょうか。ある程度のマーケットを占有するまで、仮説は検証されないとは思いますが、先月は、かなりの売上げがあったようです。

こういうアントレプレナーと話していて、いつも感じるのは、ルールがない世界で働いているということです。

成功のルールにのっとってビジネスをする人に対して、常に自分で考えて行動する人達。

最高の溶接師を雇うのに、インタビューやレピュテーションでテストするのではなく、ステントの溶接の課題を与えて、溶接のクオリティを判断した友達。

「セキュリティカメラが付いているから」という理由で、エアポートバスの駐車場を、倉庫として借りている友達。

結果ではなく、プロセス重視であれば、最初の例では、ネットと知り合いのつてで候補を探して、インタビューや口コミで実力を判断する、というプロセスになったと思いますので、「最高の溶接師」は雇えなかったでしょう。二つ目の例では、プロセス重視の人であれば、倉庫の候補をネットと口コミで調べて、最も安い倉庫を借りたと思いますので、やはり、その品物に応じた、最高の保管場所は見つからなかったでしょう。いずれの例でも、コスト面でも、安く抑えられている点も注目に値します。

プロセスにとらわれず、最高のパートナーを発見し、最高のもの(もちろんコストをかけない範囲で)を手に入れる。これを、スタンフォードビジネススクールでは、

「過程(プロセス)よりも結果を重視せよ。どのような方法を用いてもかまわないので、Get the things doneだ」

と教わります。

このあたり、日本とはだいぶ違うような気がします。

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